3月27(日)~28日(月)と1泊2日で、「春のお城巡りツアー」に行ってきた。

今回は車で山陽道を爆走し、まずは世界遺産であり国宝でもある「姫路城」!

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2009年の9月に、改修前の姫路城には来てるんだけど、改修されて真っ白になった姫路城を見たくて来てしまった(笑)

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前回は、シルバーウィークということもあり名神高速で大渋滞にはまり、天守閣への登城と、西の丸を見ただけで惜しくも閉園となってしまい全体的に見られなかったので、今回は天守閣は外から見るだけにして、お城の周り(外郭)を攻めてみた。

まずは、この石垣!

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これは、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が黒田官兵衛から、中国の毛利攻めの拠点として姫路城を譲り受けた時、3重の天守を持つ城を築いており、その築城時の石垣といわれている。

そして、北側(大手門の反対側)からみた天守閣。大手門側は門やら櫓やらいっぱいあるが、北側は鬱蒼と木が茂り、裏山状態であることがよく分かりますね。

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次は、西側のお堀に沿って回り、

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南西(西の丸方面)から見る天守閣です。手前は「好古園」(西御屋敷跡)という庭園です。

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そして、大手門に戻るという、姫路城をぐるっ~と一周いたしました!(笑)

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これで姫路城は終了し、次のお城へレッツゴー!

本当は、途中の赤穂城にも寄りたかったんだけど、時間的な問題で泣く泣く諦めて、つづく岡山城は2011年に行っているので、これまた通過し(笑)
またまた山陽道を爆走し、福山城へ!

っと、その前に腹ごしらえ!
2005年に尾道の友人に連れていってもらった「尾道ラーメン」の味が忘れられず、福山駅の近くの尾道ラーメンの店「一丁」へ!結構並んでましたが、やっぱり美味しかった~

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ちなみに「尾道ラーメン」の発祥地の尾道市は福山市の隣町なんだけどね(笑)


福山城は過去に2回、仕事で新幹線で広島に出張したおりに「福山駅」の真ん前にあるのにもかかわらず、時間的な都合で、2回とも途中下車して見に行けなかったお城(笑)

で、ようやく念願叶って福山城!

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この天守閣は昭和41年に再建された鉄筋コンクリート造りの復元天守です。

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福山城の天守閣は、太平洋戦争の末期の昭和20年8月の空襲で焼夷弾により焼失しました。
僕の地元の「名古屋城」をはじめ、太平洋戦争で焼失した8つの城(名古屋城、大垣城、岡山城、和歌山城、仙台城、首里城、広島城そして福山城)のうち、天守閣が無かった仙台城と首里城を除いては、6つもの立派な天守閣が焼失したことは、誠に残念です。

ただし、この6つの天守閣は昭和に入っての焼失のため、しっかり写真等が残っており、名古屋城に至っては実測図まで残っているので(河村たかし現名古屋市長はこの実測図を元に名古屋城の木造再建を訴えております!)、6つの天守閣すべてが鉄筋コンクリート造りで復元されています。

この福山城の天守閣も、外観を「創建時」の姿に忠実に再現されてはいるんですが、古写真に残る焼失前の「昭和の頃の天守閣」にあったものが、1つだけ再現されていないところがあるのです!

それは、天守の北面を鉄板で覆う「鎧張り」が再現されていません。
「鎧張り」は北面外壁の風雨を防ぐためと、搦手の手薄な防御(鉄砲等による攻撃)を補うためとも言われています。

なので、再建された天守閣の北面は真っ白(笑)

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残念ながら福山城の天守閣は焼失しましたが、現存しているのがこの「伏見櫓」(重要文化財)です。
これは、本丸外側からの写真。

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この「伏見櫓」は京都の伏見城にあった「松ノ丸東やぐら」を移築されたものであるそうです。やはり慶長期の古いタイプの櫓で、特徴は櫓では珍しく横長で1層2層が同じ大きさで、その上に3層が乗っている犬山城などのような古い天守閣にみられる、これまた櫓には珍しい望楼型であることですね。
そして、こちらは本丸内側からの写真。

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もう一つ現存しているのが「筋鉄御門(すじかねごもん)」(重要文化財)です。
これも本丸外側からの写真。

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この「筋鉄御門」も伏見城からの移築だそうです。こちらも古いタイプで枡形が無い門です。
こちらは、本丸内からの写真。

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そして、もう一つ「鐘櫓(かねやぐら)」(市重要文化財)

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しかし、重要文化財のわりには結構痛んでますね~
特に二階の窓の突上戸(つきあげど)が。まあ、木製の板なんで風雨には弱いんでしょうが(笑)

昭和20年に天守閣とともに戦災で焼失した建物が2つが、昭和41年に天守閣とともに外観復元されています。まずは「月見櫓」

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この「月見櫓」も、もとは伏見城にあったものを移築されたそうです。

そして、同じく伏見城から移築されたという「御湯殿(おゆどの)」。こちらは外装、内部ともに復元されたそうです。

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もとは伏見城内の豊臣秀吉の居館だったそうです。

さらに、もう一つ個人の寄付をもとに昭和48年に外観復元された「鏡櫓」

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さらに福山城の外郭も回りたいとこだけど、時間的なこともあり(いや、早く呑みたいだけ?笑)次の目的地へ!

っと、その前にもう一つ、福山城遺構を!

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なんと、新幹線の駅のガード下ですよ!(笑)
先ほども書きましたが、福山城は新幹線の「福山駅」の真ん前のあります。
なので、駅や線路は福山城郭の中にあるということですね~(笑)

そして、今度は尾道自動車道を爆走し、島根県松江市へ。

松江市に到着早々、早速居酒屋へ(笑)
名物の「松江おでん」や「お刺身」や「蟹」

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写真には写ってませんが(笑)「のどぐろ」の刺身は絶品でした!

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最高だったのは、隠岐の島の牡蠣!美味かった~

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しっかり地酒も堪能いたしました!

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ホテルは松江駅前だったから、せっかくなので松江駅に寄ってみた。

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そうです!明日のお城は昨年5番目に国宝指定されたお城「松江城」です!

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ちなみに、他の4つはもちろん世界遺産にもなっている「姫路城」、そして愛知県が誇る「犬山城」、長野県の「松本城」、滋賀県の「桜田門外の変」で有名な「井伊直弼」が藩主だった「彦根城」の4城です。

さあ、その「松江城」へ到着です!

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国宝指定された現存天守閣です!

天守閣は犬山城とおなじく附櫓(つけやぐら)を設けた望楼型天守で、全面が下見板張りで黒を基調とした天守は、現存天守では、「松本城」、「松山城」などがありますね。
偶然にも3城とも頭が「松」ですが(笑)

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さて、それでは現存天守閣に登城してみましょう!

現存天守閣には付き物の急な階段(笑)

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松江城は天守を支える柱に特徴があり、僕は寄柱だと思っていたら「包板」と呼ばれるもので、総数308本の柱のうち130本に施してあるそうです。

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柱の1面だけ、あるいは2面3面4面に板を張って。鎹(かすがい)や鉄輪(かなわ)で留められていて、柱の割れ隠しなど不良材の体裁を整えるためらしい。

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もう一つの松江城の特徴は、現存天守のなかの望楼型のお城には珍しく、天守最上階の外側に回縁(めぐりえん)がなく、建物内部から四方を展望する望楼形式だということです。

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お城好きなくせに最近、高所恐怖症がひどくなり、昨日の福山城では回縁に高欄と呼ばれる手摺も付いていたのだが、外を見れば足がすくみ、回縁を1周するのがやっとだった(笑)

なので、松江城の内部から展望できるのはすこしだけ安心ですが、それでもしっかりと手摺りを掴んでます(笑)

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松江城に現存する建物としては天守閣のみです。ただし、お城の遺構としては石垣、お堀も現存ですよ(笑)

ここで搦め手側から本丸を出て、本丸のまわりを巡りながら二の丸に行ってみます。

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二の丸は桜が綺麗ですね~5分咲きといったところでしょうか?

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松江城の二の丸には、平成13年に木造で復元された櫓が3棟があります。この3つの櫓は塀で繋がっていて外観はこんな感じです。

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それでは、ひとつひとつを二の丸の内側から見てみましょう。
まずは、「太鼓櫓」です。時刻を知らせるための太鼓がある櫓です。

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3つの櫓の真ん中ある御具足蔵と呼ばれた「中櫓」
ちなみに「御具足」とは、甲冑または鎧兜のこと。たぶん鎧とか槍とか刀とかの武器庫だったのでしょう。

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南東方向を監視するために他の2つの櫓とは違い、2階建ての「南櫓」

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ほぼ松江城を堪能したところで、腹ごしらえの前に城下町を散策してみましょう。

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なかなか風情のある町並みです。

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松江は、日本三大そばのひとつ「出雲そば」が名物だということで、有名な割子そばと、松江といえば宍道湖名産の「しじみ」を使った「しじみご飯」のセットをいただきました!

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蕎麦はもちろんだが、「しじみご飯」美味し!

お腹も満たされたところで、今回のお城巡りツアーの最終地へ向かって、「東の富士山、西の大山」と言われるほど、鳥取県が「鳥取砂丘」とともに誇る自然遺産「大山」を横目に眺めながら、

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山陰道~米子自動車道~中国自動車道を爆走し(笑)


津山城に到着!

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津山城は、津山市内からも見える石垣が圧巻です!

本当に素晴らしい石垣ばかりです!
津山城は、現在「鶴山公園」になっていて「全国桜名所百選」に選ばれている桜の名所だそうですが、残念ながら、まだまだ2~3分咲きといったところでしょうか?

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津山城に到着すると、すでに午後4時!入園券販売所のおばちゃんが、丁寧に
「備中櫓は4時30分までだから、先に見といてください、それから公園は5時で閉園ですよ」
と教えてくれたので、とりあえず「備中櫓」まで、石垣の階段を駆け上がりました(笑)

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こちらが再建された「備中櫓」を二の丸から

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こちらは「備中櫓」の本丸内から


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この「備中櫓」は木造で再建されてますが、横長であるところといい、2階建てではあるが望楼型であるところといい、なんとなく昨日の福山城の「伏見櫓」に似ていますね(笑)

この櫓の内部は、櫓というより御殿造りになっていて

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書院まであります。

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「本丸御殿指図」によると、この「備中櫓」は本丸御殿と渡櫓等で繋がっており、御殿の一部と認識されていたようで、このような特異な構造を持つ櫓は珍しいとのことで、復元されたそうです。

津山城には、この備中櫓以外にも、70以上もの櫓があったといわれてますが、こちらがその1つの「長屋櫓」跡です。

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こちらは、「粟積櫓」跡です。

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津山城には、明治の廃城までは破風の無い5層の層塔式の天守閣があったそうです。
こちらがその天守台です。

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天守台の上から1階部分(地下部分ともいいますが)です。

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この天守台の上に立ったとき、僕の高所恐怖症はピークとなりました。この後どの石垣の上でも足がすくんでしまい、石垣の端まで行けなくなるほど(笑)


でも。頑張って「長屋櫓」跡の石垣の端から津山市内を撮ってみました!
やはり、高い(笑)!

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たいした柵もないのに、こんな風に石垣の端に立ってる人が羨ましい(笑)

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津山城の頂上部分にある本丸を囲む石垣さえこの高さです!

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この津山城は築城後、廃城を迎えるまで1度も戦になることはありませんでしたが、もしも攻められたとしても、難攻不落のお城であったであろうことは間違いありません!

しかし、いかんせん閉園までの1時間で、この広大な津山城の全てを見ることは出来ませんでしたが、圧倒されるほどの石垣の壮大さには感動を覚えました!

これは三の丸から「備中櫓」を望む写真ですが、

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津山城には天守閣を復元した写真が撮れるアプリがあったので早速トライ!(笑)


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こんな天守閣を江戸時代の人は見てたんでしょうね~

ここで、楽しかった春のお城巡りツアーも終了!名古屋まで、中国自動車道~名神高速~新名神高速~東名阪自動車道~伊勢湾岸自動車道を激走し、無事名古屋へと帰還いたしました!

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今回の全走行距離はなんと!1003Kmピッタリ!(笑)